女性とデートをする代わりにお小遣いなどをもらうことができるママ活。そんなママ活では金銭のやり取りが発生するため、中には「確定申告は必要なの?」と不安になってしまう人も多いです。
そこで今回はママ活でお金を稼いだときの確定申告について解説していきます。
そもそもママ活でもらったお小遣いは確定申告が必要?
「ママ活をしているけれども確定申告はしていない」「確定申告は必要ないと思っている」という人は少なくありません。
ですが実はママ活でお小遣いをもらった場合、確定申告が必要になることも多いです。
そこでまずはママ活における確定申告について詳しく紹介します。
ママ活でもらったお小遣いは贈与になる
ママ活ではデートをした対価として女性からお小遣いをもらいます。実はこのお小遣い、法律的には他人から贈与してもらった財産になるため、「贈与」になり、贈与税を支払わなければいけません。
そのためママ活でもらったお小遣いには税金がかかるため、確定申告は必要です。
ママ活をしても税金がかからないこともある
「ママ活をしていたけれども確定申告をしていない」と不安になる人もいることでしょう。
ですが実はママ活をしたら必ず確定申告をしなければいけないというわけではありません。税金には基礎控除というものが定められていて、その基礎控除よりもママ活でもらったお小遣いの金額が少なければ贈与税を納める必要はないため、確定申告をする必要もありません。
贈与税の基礎控除は110万円
基礎控除は税金の種類によって異なります。贈与税の場合は110万円と定められています。
そのためママ活をした場合、1年間でもらったお小遣いの金額が110万円未満であれば基礎控除の範囲内に収まるため、贈与税を支払う必要はありません。
金額の計算にはプレゼントも含まれる
ママ活をしていると現金でお小遣いをもらうのではなく、プレゼントをもらうということもあります。実はこのプレゼントも法律的には贈与にあたるため、贈与税の計算に換算されてしまいます。
そのためもらった現金が少なくても高額なプレゼントをもらっている場合は基礎控除に収まらずに贈与税を支払わなければいけない可能性もあります。
ママ活をしたときにはどれだけの税金がかかるの?
ここまでに紹介してきたようにママ活でお小遣いをもらうと、金額によっては確定申告をして税金を支払わなければいけません。
ではママ活をしたときにはどれくらいの税金を支払うことになるのでしょうか。
ママ活のお小遣いの税率
ママ活をしたときのお小遣いの税金は次のような計算式で決定します。
お小遣いとしてもらった金額-110万円(基礎控除)=課税対象額
課税対象額×税率-控除=納税額
そして税率と納税額は課税対象額に合わせて次のように変動します。
課税対象額 | お小遣いの金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|---|
200万円以下 | 110万円~310万円 | 10% | なし |
300万円以下 | 311万円~410万円 | 15% | 10万円 |
400万円以下 | 411万円~510万円 | 20% | 25万円 |
600万円以下 | 511万円~710万円 | 30% | 65万円 |
1,000万円以下 | 711万円~1,110万円 | 40% | 125万円 |
1,500万円以下 | 1,111万円~1,610万円 | 45% | 175万円 |
3,000万円以下 | 1,611万円~3,110万円 | 50% | 250万円 |
3,000万円超 | 3111万円~ | 55% | 400万円 |
何百万円ものお小遣いをもらうという人は少ないですが、ママ活をする頻度やお小遣いの金額によっては110万円を超えてしまう人もいるので注意しましょう。
ママ活の内容によっては所得税がかかる場合も
実はママ活をしていると所得税を支払わなければいけない場合もあります。
それは、ママが男性を雇って給与として対価を渡している場合です。非常にレアなケースですが、ママ活とは男女が逆になった関係であるパパ活では男性が女性を秘書などとして雇い、経費から金銭を渡しているということもあります。そのためママ活の関係性によっては所得税がかかることもあるので覚えておきましょう。
ママ活で確定申告をしなくても税務署にバレないって本当?
ママ活をしている人の中には、「確定申告が必要なのは知っているけれども、税務署にばれないだろう」と確定申告をわざとしていない人もいます。
では果たして本当にママ活で確定申告をしなくてもバレないのでしょうか。
税務署はママ活での脱税も見抜く!
結論から先に言ってしまうと、ママ活で確定申告をせずに脱税とすると税務署にバレます。
男性の口座にまとまったお金が入金されたり、ママの口座から頻繁にお金が引き出されているような場合には税務署は調査を行うため、そこから確定申告をしていないことがばれるケースが多いです。また中にはSNSでママ活をしていることを公表していて、そこから調査の手が入ることもあります。
中には税務署が気付かなかったという人もいますが、バレる可能性が高く、また義務でもあるため必ず確定申告はするようにしましょう。
ママ活で確定申告をしなかったときの罰則は?
もしママ活をしてお小遣いが110万円を超えていたのに確定申告をしなかった場合、本来収める税金だけではなく次の税金も加算されます。
[list class="li-chevron li-mainbdr main-c-before"]- 延滞税
- 無申告加算税
- 過少申告加算税
- 重加算税
また故意に確定申告をせずに脱税をすると、悪質な場合には「5年以下の懲役あるいは500万円以下の罰金、またはその両方」という重い罪が課される可能性もあります。
仕事をしている人は給与差し押さえの可能性も
社会人の男性がママ活をしていて確定申告をしなかった場合、悪質な場合には給与の差し押さえなどが行われる可能性もあります。その場合、職場にもママ活をしていて脱税をしたことがバレてしまいます。
その結果クビになってしまったり、職場に居づらくなってしまう人もいるので覚えておきましょう。
ママ活でもらったお小遣いの確定申告の方法は?
現在ママ活をしているという人の中には、どうやってママ活をすればいいのかがわからないという人もいることでしょう。
そこでここからは、ママ活でお小遣いをもらったときに確定申告をする方法を紹介していきます。
自分で確定申告をする
確定申告は自分で行うこともできます。特にママ活ではそれほど金額が大きくないため、自分で確定申告をしているという人も多いです。
まずは自分で確定申告をする方法を紹介していきます。
自分で確定申告をする手順は?
自分で確定申告をするメリットは次の通りです。
①確定申告の要旨を用意する
②必要事項を記入して提出する
なお提出方法は次の3種類です。
- 税務署に直接行って提出する
- 郵送で提出する
- e-Taxでオンライン提出する
自分で確定申告をするメリット・デメリット
自分で確定申告をした場合、誰にも知られずに申告ができるというメリットがあります。ママ活は特殊な関係なので誰にも言いたくない、言いづらいという人も多いため、そのような人でも安心して確定申告をすることができます。
ですが慣れていない人は書類に不備が出てしまったり、そもそも確定申告のやり方がわからずに不安になってしまうというデメリットもあります。
税理士に確定申告を依頼する
確定申告をするときに税理士に相談するという人もいますが、実はママ活の確定申告でも税理士に依頼することはできます。
税理士に確定申告を依頼する流れは?
税理士に依頼してママ活で稼いだお金の確定申告をする方法は次の通りです。
- 税理士を選ぶ
- 帳簿や領収書を税理士に渡して書類を作ってもらう
- 作ってもらった書類を提出する
税理士に確定申告を依頼するメリット・デメリット
税理士に確定申告をしてもらう一番のメリットは、プロが代わりに確定申告をしてくれるので書類の漏れなどもなく、安心して確定申告をすることができる点です。
ですがママ活をしたということが帳簿などからわかってしまうため、相手は何も思わなくても自分が気まずい思いをしてしまう可能性もあります。
ママ活をしている人が普段からしておくべき確定申告のための準備
今回紹介してきたようにママ活をしている人は確定申告をする必要があります。
そのためママ活をしている人は普段から確定申告に向けた準備をしておかなければ、確定申告の時期が近付いてきたときに焦って準備をしなければいけなくなってしまいます。
そこで最後にママ活をしている人が普段からしておくべき確定申告をするための準備を紹介していきます。
もらった金額を計算しておく
ママ活で確定申告をしなければいけないかどうかは、もらった金額によって決まります。
そのためママ活をしている人は、いつ、いくらのお小遣いをもらったのかをきちんと記録しておくことが非常に重要です。
それを忘れてしまうと計算ミスなどが起きてしまい、本来ならば確定申告をしなければいけなかったのに勘違いして確定申告をせずに、脱税をしてしまうということも起こりえます。
交通費をもらった場合は注意
ママ活をしているとお小遣いとは別に交通費などをもらうこともあります。
実はこの交通費、お小遣いと同様に贈与にあたるため計算に含めなければいけません。
そのため交通費などお小遣い以外でお金をもらった場合も記録しておくようにしましょう。
プレゼントの金額を確認しておく
最初に紹介したように、ママ活でもらったプレゼントも贈与に当たります。そのため確定申告をスムーズにするためには、ママからどれくらいの金額のプレゼントをもらったかを把握することも重要です。
プレゼントの金額を女性に聞きにくいかもしれませんが、確定申告のためときちんと説明すれば理解してくれることが多いので、説明をして把握しておくようにしましょう。
どうしても聞きにくい場合はプレゼントをもらって少し時間を空けてから聞くのがおすすめです。
仕事関係のママ活は経費になっていないかを確認する
経営者の女性にママになってもらった場合、関係によっては給与として対価をもらう場合もあります。そのような場合は贈与税ではなく所得税になるため計算方法や控除が変わります。
そのためどのような形で対価をもらっているのかをきちんと把握しておきましょう。